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zoom RSS 変わった日本海軍の印象〜「あの戦争になぜ負けたのか」を読んで

<<   作成日時 : 2006/08/26 20:40   >>

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「あの戦争になぜ負けたのか」(文春新書)を読んだ。
半藤一利、保阪正康、中西輝政、戸高一成、福田和也、加藤陽子の6氏の対談集だ。
昭和史にかけては当代一流の作家・歴史家・研究者による対談集であり、読みごたえがあった。

そのなかで意見が交わされた日本海軍の体質については、私のこれまでの理解と大きく異なるものであり、大変刺激的であった。

「陸軍=悪玉」「海軍=善玉」というイメージが一般には定着している。
これは、
・A級戦犯として陸軍は6人が処刑されたが、海軍は1人も処刑されていないこと
・柳条湖事件など満州における関東軍の暴走
・陸軍内部の皇道派と統制派の対立
・2・26事件などのクーデター
といった陸軍のマイナスイメージに加えて、
・山本五十六、井上成美らのソフトイメージ
も大きく影響している。

しかし、この対談では

戸高「海軍兵学校の同士など・・・仲間うちではかばいあうが、海軍全体では足並みがそろわない」
中西「(ミッドウエー海戦について連合艦隊の参謀は)「山本長官はこの海戦が承認しなかったら辞職するといっています」と情に訴えてくる。・・・「もう長官がそこまでおっしゃるなら」と会議を打ち切る・・・「合理性の論理」ではなく「お友達の論理」が基準となる」

といったエピソードのほかにも、連合艦隊が補給線を重視しないままドンドン進んでいったことや、海軍兵学校の成績で配属をきめていく結果、実戦に重要な補給部隊のデキがあまりよくなかったことなども紹介されている。

確かにいわれればごもっともな話ばかりだ。
海軍については、ミッドウェイ海戦の魚雷と爆弾の換装作業や、レイテ沖での栗田艦隊の反転など後から見れば「失策」とおもわれることはよくしっていたが、「体質」についての問題点を目にしたことはあまりまかった。

確かに、陸軍が荒くれ者のめちゃくちゃな組織で、海軍は整然としている・・・なんてことが現実にあるとは考えにくい。
これまでのイメージをかえてくれただけでも、読み応えのある本だった。
「合理性の論理」ではなく「お友達の論理」が基準となる・・・海軍だけでなく、今の日本の組織でもよくあることではあるが。  

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